タイ教育省主催タイ語能力判定試験(旧ポーホック)の受験記(2015/11/28)

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2558年度の教育省主催タイ語能力試験の受験会場

2558年度の教育省主催タイ語能力試験の受験会場であるスワンドゥシット大学のดร.ศิโรจน์ผลพันธิน棟

2015年11月28日のことになりますが、受験しないと言っておきながら実はこっそり受験しました、タイ語能力判定試験(旧ポーホック)。

てへっ。

肝心の試験内容は、もちろん難しいのは難しかったですが、むちゃくちゃ難しいという感じではなかったです。それよりも時間との勝負って感じでしょうか。

私は今年初めて受験したのですがTOEICのように対策本なんてありませんし、試験についての情報もほとんどありませんでした。バンコクに数多あるタイ語学校では、毎年試験の時期の3ヶ月前くらいから試験対策コースなるものが開講されているみたいですが、日中帯のみということでサラリーマンの身では受講することもできません。

今年の試験結果次第ですが来年以降も定期的に受験してみようかなと思っているので、備忘録という意味合いで試験の内容について忘れないうちに簡単にまとめておこうと思います。

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試験構成

試験要項にも記載されていますが、試験は全部で4つのパートに分かれています。

(1) Listening(50分間、全36問)

(2) Reading(50分間、全36問)

(3) Writing(50分間、全2問)

(4) Speaking(10分間、面接)

(1)~(3)は午前中、(4)は午後です。

(4)の面接は1人10分程度で事前に列毎で面接順を決めるクジ引きがありました。1番の人は13時くらいには終了しますが、最後のほうの人は16時くらいになってしまいますw

私は運良く3番を引き当てたので13時半くらいには会場を出ることができました。

ちなみに試験にはドレスコード(?)があります。(※受験要綱に明記されています)
肌の露出が多い服装やサンダル等での来場は減点、最悪の場合には受験させてもらえないことがあるようなのできちんとした格好で試験に臨みましょう。試験当日は男性、女性ともにスーツやYシャツを着用されている方がほとんどでした。中にはTシャツに短パンやジーパンで来られている方もチラホラ見かけました。

それでは試験内容についてパートごとに紹介します。

(1) Listening試験

まず最初にListening試験が行われます。

試験時間は50分間で全部で36問、マークシート式の四択問題です。なお事前に試験官から注意喚起がありますが問題用紙、回答用紙ともにメモ禁止とのこと。問題用紙は試験終了後に回収されますし一人ひとり受験番号が振られていますのでメモしているとバレますw

メモ無しのリスニング試験は人生初めてでしたがかなりきつかったですw

四択の答えを先に読んでおくと流れてくる内容がある程度は予想できるのですが、如何せんスピードが早い早い。個人的にはニュースよりも早い気がしましたw

36問中、男性の声で読み上げるものと女性の声で読み上げるものが半々くらいですが、男性の声のものが非常に聞き取り辛かったです。

中にはその年に実際に報道されたニュースからの出題もあり、内容を知っていれば簡単に答えられるものもありました。

ちなみにこのニュースねw
→http://www.newsclip.be/article/2015/03/11/25008.html

(2) Reading試験

Listening試験終了後は10分間の休憩を挟んでReading試験があります。

こちらも試験時間は50分間で全部で36問のマークシート式の4択問題です。Listening試験と同様に問題用紙への書き込みは一切禁止です。

単純に試験時間を問題数で割ると1問あたりに使える時間は1分半もありません。

序盤のほうの問題は2~3行程度の文章を読んでから解答するといったものなので1問につき1分もかかりませんが、10問目くらいから文章が5~6行、さらに絵も追加されたりして問題読むのに1分以上時間を取られるようになってきます。20問目くらいからは10行くらいに、さらに25問目くらいからは15~20行くらいに膨れ上がり、私のレベルでは文章を読むだけで5分以上かかってしまいます。

なんとか26問目まで到達しましたが、仮に時間があったとして残り10問を解くとしても今の私だと多分もう1時間くらいかかるでしょう。

全問正解する必要は無いので前半~中盤にかけての簡単な問題を取りこぼさないようにすること、そしてどれだけ早く正確に読めるかがこのパートの鍵になると思います。また先に問題文と選択肢を読んでから文章を読むほうが効率がいいかもしれません。

序盤のほうの問題で、女王アリ(มดราชินี)と働きアリ(มดงาน)について書かれている文章がありましたが、最初มดราชินี、มดงานという単語の意味がまったく分からずに結構時間を使ってしまいました。(冷静に見れば両方とも簡単な合成語なのですぐに意味は分かるんですが試験のときは焦って気付きませんでした。。。)

しかし先に問題文を読んでいればこんな無駄な時間を使わずに済んだのです。問題文は「次のうちมดงานの役割で正しいものはどれか?」とあり、選択肢は「子供を産む」、「巣の建築と運営」、「エサの調達」でした。(本当は四択ですがあと1個の選択肢は覚えていません)この選択肢を見ると何について書かれた文章なのかはすぐに分かりますよね。というか文章を読まずとも一般常識で解ける問題ですねw

試験対策講座を受講していればこういうちょっとした試験のコツも教えてくれるのかな?

(3) Writing試験

次にWriting試験です。Reading試験終了後に10分間の休憩を挟んでから実施されます。

試験時間は50分間で計2問(General Writing、Academic Writing)です。1問目(General Writing)は与えられた図や表から情報を読み取って、その説明を10行程度で記述するといった問題です。あくまでも情報を説明するだけで自分の意見等は一切書く必要はありません。

2問目(Academic Writing)は与えられた絵からタイトルを自分で自由に決め、それについて序論・本論・結論の3部構成からなる文章、つまり小論文を20行程度で記述するといった問題です。

時間配分的には1問目に10~15分、2問目が35~40分というのが理想だと思いますが、私は1問目に20分くらい使ってしまったため、2問目はかなりカツカツで非論理的な文章になってしまったと思います。

1問目はバナナの品種、部位、栽培方法、利用用途に関する図のようなものが与えられていたので、それについて図にある事実のみを淡々と書きました。

2問目は農家の人が牛を使って畑を耕していると絵と、耕運機を使って耕している絵が与えられていたので「テクノロジーの進化がもたらす農民の生活の変化とそのメリット・デメリット」という仰々しいタイトルで内容は小学生並みの文章を書き殴ってきましたwww

(4) Speaking試験

お昼休憩を挟んでから最後のパート、Speaking試験が行われます。

試験は面接官2名との面接で10分程度です。冒頭にも書いたように試験時間は一人当たり10分程度なのですが、なんとその順番をクジ引きで決めますw

列ごとに前の方から順番でクジを引いていきます。あとから座席表で見ると1列当たり17人だったので一番最後の17番を引いた人は単純に約3時間待ちということになります。。。

私は日ごろの行いが良かったのか3番を引き当てましたw

待っている間に試験に関するアンケート用紙が用意されているのでそちらを記入して待ちます。といってもすぐに書き終わりますけど。

20分後、呼ばれて面接官のところに連れて行かれます。と言っても廊下です。

部屋じゃなくて廊下で面接なんかいw

私の列を担当している面接官は2人とも品の良さそうなおば様でした。

ワイをすると席に座るように言われます。

名前は?

タイにどのくらい住んでるの?

家はどこ?

仕事は何してるの?

といった感じの簡単な質問が矢継ぎ早に2人のおば様から浴びせられます。おば様たち、結構食い気味ですw

近くでも同じようなことが行われておりまるで街コンやお見合いパーティーさながらでしたw

一通りの身辺調査を終えると、急におば様が

「พลังงาน(エネルギー)って知ってる?」と尋ねてきます。

知ってますと答えると、じゃあพลังงานには何があるか説明してみてと。

ようやくここからが本題ですね。

原子力エネルギーと答えると東日本大震災の話に持っていかれそうだったので、あえて電気、風力、火力、太陽エネルギーあたりを答えておきましたが、他にもあるでしょ他にも!ほら日本で問題になっているやつよ!って無理やり言わされました。

面接官にもちゃんと台本があるのねw

そこから先は、

・タイで原発を作ったらどうなると思う?

・もし地球上から石油が枯渇したらどうなると思う?

・電気を節約してる?節約するためにはどんなことをすればいい?

・なぜ日本人はみんな車より公共交通機関を利用するの?

・タイ人の友達に車より公共交通機関を利用したほうがいいってどうやって説得する?

みたいな質問とそれに対する回答に付随する質問を次々に浴びせられました。

個人的には面接が一番手応えあったけど、พลังงาน(エネルギー)って単語知らなかったら絶対にテンパってただろうな。。。

知っててよかった。

雑感等

実際に試験を受けてみて気付いたこと、注意点等を挙げてみます。

・試験会場にはフォーマルな場でも大丈夫な格好で、できればスーツが望ましい。

→実際に会場に来ているほとんどの人はスーツ着用でした。ちなみにネクタイまで締めている人はほとんどいませんでした。

・試験会場はかなり寒い!

→私はジャケットを着ていても寒いと感じました。上着や羽織れるものを持って行くことをおすすめします。

・試験中、カバンは足元に置いておけた(2558年の試験時)

→ネット上で試験の情報を探していたときに、実際に受験された方の情報で「試験中は筆記用具以外の荷物は教室の前か後ろにまとめて置いておく」というものがあったので、貴重品はあまり持っていかないように気を使っていたのですが今年の試験ではそのような指示は出されずにカバンは足元に置いておくことができました。来年はルールが変わっているかもしれませんのでなんとも言えませんが。

・試験の休憩時間(昼休み除く)には建物の外には出れません

→試験会場は3階だったのですが、外というより2階から下には降りられませんでした。3階、2階のトイレが込んでいたので1階のトイレに行こうとしたら、階段のところに立っていた男性にここから先へは行っちゃだめ!って注意されました。喫煙者は3時間以上吸えなくなるので結構きついかもしれませんね。

と、こんな感じですかね。

結果次第では今年(2559年)も受験したいと思っていますので備忘録ということでまとめてみました。

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