まずは前回のおさらいから。
<タイの運転免許証を取得するメリット>
・タイで自動車(またはバイク)を合法的に運転できる
・タイだけでなく、ASEAN協定加盟国内でも合法的に運転できる
・タイにおいてパスポートの代わりとなる正規の身分証明証として使える
・タイ人料金の恩恵を受けることができる(場所によりけり)
<取得当日、自宅を出る時点で持っていくもの(2015年5月時点)>
・パスポート原本
・有効な国際運転免許証原本(もしくは日本の運転免許証原本&英文翻訳証明書)
・ワークパーミット原本(もしくは在留届出済証明書)
・現金
準備はOKでしょうか?
それではタイの運転免許証取得に向けて自宅を出発!
(※以下、第三陸運支局での運転免許証取得が前提となっています。その他の陸運支局で取得される方は適宜読み替えてください。)
1.第三陸運支局の最寄駅へ
持っていく物を確認したら、バンジャークにある第三陸運支局へと向かおう。第三陸運支局はBTS(高架鉄道)のバンジャーク駅から徒歩圏内にあるので、自宅から公共交通機関を乗り継いでBTSで向かうことをおすすめしたい。
2.健康診断書を取得
BTSバンジャーク駅に到着後、陸運支局へ向かう前にやっておくことがある。健康診断書の取得だ。(事前に用意している方はそのまま陸運支局へ向かってください)

(BTSバンジャーク駅周辺マップ)
BTSバンジャーク駅には5つの出口があり、スクンビット方面からやってきたと仮定すると、進行方向と同じバンナー側が3、4番出口、進行方向とは逆のアソーク側が1、2、5番出口になる。健康診断書を取得するためにはクリニックに行く必要があるので、まずは2番出口へと進む。
(※健康診断書を取得済みの方は3番出口から出て、バンナー方面に3分ほど歩けば第三陸運支局の敷地入り口に到着する)

(BTSバンジャーク駅至近のクリニック)
2番出口の階段を下りてすぐのところに、バンコク(クルンテープ)クリニックがあるのでここで運転免許証の取得に必要な健康診断書を取得する。さすが陸運支局の近くにあるだけあって診断書作成は慣れたものである。健康診断書が欲しいと言うとソファーで待てと促されるので、3分ほど待っていると一切の診断無しで健康診断書の出来上がりw 費用はたったの80バーツ。
ちなみにタイ語でのやりとりはこれだけで十分です。
「マーコー バイラップ ローンペート サムラップ バイカップキー ロットヨン(モーターサイ) クラップ」
訳:自動車(バイク)運転免許証のための健康診断書をお願いしに来ました
※「マーコー バイラップ ローンペート」だけだと、「サムラップ アライ?(何の?)」と聞かれるので、「サムラップ バイカップキー ロットヨン(もしくはモーターサイ)」まで言ってあげましょう。
3.いざ陸運支局へ
健康診断書を取得したら、道路の反対側に移動して第三陸運支局へ向かう。クリニックから陸運支局敷地入口までは徒歩7、8分くらい。さらに敷地入口から陸運支局の建屋までは5分くらいかかるので、歩くのが面倒な人はモーターサイで行ってもいいと思う。

(第三陸運支局の敷地入口)
入口から陸運支局建屋までは10バーツみたいです。歩道には犬の糞が大量に落ちているので、抵抗ある人はバイタク乗ったほうがいいかも。

(敷地入口で屯するバイタクの運ちゃん達)
入口から歩いて5分ほどで陸運支局の建屋に到着。

(第三陸運支局建屋)
4.申請用紙記入と必要書類のコピー
建屋に入るとすぐ左側に受付がある。

(建屋に入ってすぐ左側にある受付)
運転免許証を取得しに来た旨を伝えると申請用紙をくれるので、それにサインだけして9番窓口へ。必要書類のコピーがまだの場合には、入って右側のほうに少し行くとコピー屋があるのでそこでコピーを済ませてから窓口へ。コピー屋の兄ちゃんにパスポート、国際運転免許証、あとはワークパーミットを渡せばテキパキと必要ページをコピーしてくれる。ちなみにコピーした書類全ページにサインが必要なので窓口へ行く前に済ませておいたほうが無難。
あと気になる言葉の面だけど、建屋内では英語が通じる職員がほとんどなのでタイ語ができなくても特に問題無し。
5.必要書類を提出
必要書類のコピーとそのすべてへのサインが終わったら9番窓口へ向かう。ここで必要書類と受付で貰った申請用紙を提出。

(9番窓口。ここで必要書類を提出)
提出した書類に不備がなければ、次は11番窓口へ行くように指示をされるので、9番窓口左側にある11番窓口前のベンチで待機。

(11番窓口前のベンチ)
待機しているとそのうち名前を呼ばれるので11番窓口へ。窓口で番号札と書類を渡され、それを持って今度は15-16番の部屋の前で待機するように言われるのでそちらへ移動。
6.適正検査を受ける
15-16番の部屋の前へ行くと前方にモニターがある。モニターではこの後行われる適正検査の内容と受け方の説明が流れているので事前に見ておいたほうが よい。説明はタイ語版と英語版それぞれが交互に延々と流れている。検査は全部で4つで、色盲検査、視野角検査、反射力検査、深視力検査が行われる。

(延々と流れる適正テストの説明ビデオ)
検査内容は以下のとおり。
■ 色盲検査
→3メートル程度離れた位置から試験官が操作する信号機の点灯している色を答えるだけ。
■ 視野角検査
→機械の上に顎を乗せ、左右どちらかで点灯するランプの色を答えるだけ。
■ 反射力検査
→アクセルを踏んで前方のランプが赤になったらブレーキを踏む。赤が点灯してから0.75秒以内であればOK。
■ 深視力検査
→3メートルほど前方に2本の棒があるので、レバーを操作して2本の棒が並行になるようにするだけ。
上記の検査、たいがいはできるまで何度もやらせてくれますw(検査の意味ねーw)
ビデオを見ているとそのうち番号と色が呼ばれるので、さきほど11番窓口で貰った番号札の番号と色が一致していれば16番の部屋に入ります。ここでは20人ずつのグループで呼ばれるので、自分の番号と色が呼ばれるまでひたすら待つのみ。

(適正検査が行われる16番の部屋の前)
ここの係員は番号と色をひたすらタイ語で連呼していたが、タイ語が分からない人は16番の部屋のドアにかかっているプレートを見ればすぐに分かるのでご安心を。写真の場合だと黄色の81-100番の人が検査中という意味。
7.運転免許証の受領
無事に適正検査を終えると今度は8番窓口に向かうように指示される。8番窓口では番号札を貰えるので自分の番号が呼ばれるまで待機。

(8番窓口前のベンチ)
前方の掲示板に自分の番号が表示されたら、該当の窓口に行きオフィサーにすべての書類を提出する。運転免許証に載せる写真はここで撮影され、費用は100バーツ。知人はあらかじめ証明写真を用意していたので、それを使ってもいいかと聞いたらしいが答えはNOとのこと。写真代と運転免許証作成代の合計205バーツを支払うと、プリントアウト前の運転免許証データを見せられ、氏名、誕生日、パスポート番号が正しく記載されていることを確認するように言われるので確認。OKであれば5分ほどで運転免許証がプリントアウトされる。念のためにプリントアウトされた運転免許証も同様に確認し、問題なければこれで無事にタイの運転免許証の取得は完了だ。
なお、初回取得時には仮免許扱いになるため免許証タイプがTemporary Carとなっていて有効期限は1年間しかないが、1年後の更新時に晴れて5年間有効の運転免許証が貰えます。