※本日はタイに初めてやって来る方向けのエントリーとなっています。
日本からタイ(特にバンコク)にやってくる場合、ほとんどの人が以下の2空港を利用することになるかと思います。
・スワンナプーム国際空港
・ドンムアン国際空港
前者はANAやJAL、タイ航空をはじめその他大手航空会社、いわゆるレガシーキャリアの発着空港として、後者はエアアジア等のいわゆるローコストキャリア(LCC)の発着空港として利用されています。
空港からバンコク市内中心部への移動には色々な方法がありますので空港別に紹介したいと思います。
スワンナプーム国際空港からバンコク中心部への移動方法
以下、交通費が高い順に紹介していきます。
空港リムジンサービス(1,000バーツ~)

(AOT社のウェブサイトから拝借)
タイの国営空港運営会社であるAOT社(エアポート・オブ・タイランド)が運営する空港リムジンサービスです。利用車種や距離によって値段設定が異なるようですがタクシーのようにメーター制ではなく固定料金となります。バンコク中心部のスクンビット地区ならびにシーロム地区への移動ですと距離にして約30kmくらいで1,000バーツ~(約3300円~)のようです。同じ移動でも最上位車種だと2,600バーツ(約8,000円)とのこと。深夜料金等は一切無く24時間固定料金です。
参考:http://www.suvarnabhumiairport.com/jp/115-limousine
値段は高いですがサービスは良く運転も丁寧。また目的地まで直行できるので荷物がたくさんある方にとっては便利です。サービスは24時間利用可能なので深夜到着で移動が不安という方にはもっとも適した移動手段だと思います。渋滞に巻き込まれなければバンコク中心部までであれば30-40分程度で到着できるはずです。
タクシー(300バーツ~)
スワンナプーム国際空港からバンコク中心部へのもっともメジャーな移動手段はタクシーでの移動です。最低限の英語もしくはタイ語ができるに越したことはないですが、目的地のホテル等の地図(タイ語表記のものがベスト)をあらかじめ印刷して持参していればそれを渡すだけでも目的地まで行くには十分です。料金はもちろん走行距離と走行時間にもよりますがバンコク中心部までであれば総額300~400バーツ(1,000~1,300円)ほどで行けると思います。料金の内訳は空港利用料が50バーツ(約170円)、高速道路料金が60-80バーツ(200~260円くらい)と実際のメーター料金になります。日本と違い深夜料金の設定はありません。
中にはメーターを使わないタクシーもいますが、その場合は総額でだいたい600-800バーツ(2,000~2,600円くらい)になると思いますが、交渉が面倒だったり別のタクシーを探すのが億劫で料金に納得したのであれば言い値での利用もありかと思います。ただしこういったタクシーの運転手は運転が荒かったり、目的地近くになって追加料金を請求してきたりとトラブルの素となりますので、できればメーターを使うタクシーを利用することをおすすめします。
空港リムジンと同じく24時間利用可能なので深夜到着でも市内までの移動が可能ですが、タイはタクシーのトラブル、特に夜間の女性1人での利用時のトラブルは決して少なくはありませんので利用には十分に注意してください。
エアポートレールリンク(45バーツもしくは150バーツ)
スワンナプーム国際空港からバンコク中心部を15-30分ほどで結ぶ高速鉄道でエアポートレールリンク(ARL)と呼ばれています。各駅停車のCity Lineであればバンコク中心部まで30分ほどで運賃は45バーツ(約150円)、急行列車のExpress(※)であれば15分ほどで運賃は150バーツ(約500円)です。運行本数はそんなに多くなく15分に1本くらい。営業時間は6:00~24:00のため深夜に空港に到着した場合は利用できません。
※2015年現在は急行列車は期限未定で運休しており各駅停車のCity Lineのみ利用可能です。
参考:http://www.srtet.co.th/en/index.html
またARLパヤタイ駅はBTSのパヤタイ駅に、ARLマッカサン駅はMRTのペッブリー駅にそれぞれ乗り換え可能です。とは言っても両駅とも乗り換えまでに結構な距離があり、エレベーターやエスカレータも満足に整備されていません。またBTS、MRTの駅構内に入る際には荷物検査を実施しておりスーツケース等を開けさせられる場合もありますので、大きな荷物での移動の場合には結構面倒かもしれません。
エアポートバス(30バーツ)
スワンナプーム国際空港からBTSウドムスック駅を結んでいる路線番号A3のバスです。渋滞具合にもよりますがだいたい40~50分ほどのようです。到着場所であるBTSウドムスック駅はバンコク中心部から少し離れていますが、BTSアソーク駅までだと乗車時間は15分ほどです。運行時間は6:00~20:30なので朝から夕方にかけて空港に到着する場合にのみの利用となります。運行間隔は30分に1本とのこと。
※こちらの移動手段は私自身実際に利用したことがないので近いうちに一度乗車してみて追記すべき情報があればアップデートしたいと思います。
ドンムアン国際空港からバンコク中心部への移動手段
こちらも同様に交通費が高い順に紹介していきます。
タクシー(250バーツ~)

(AOT社のウェブサイトから拝借)
スワンナプーム国際空港と同じく、ドンムアン国際空港からバンコク中心部へのもっともメジャーな移動手段もやはりタクシーでの移動です。料金は走行距離と走行時間にもよりますがバンコク中心部までであれば総額250~350バーツ(900~1,200円)ほどで行けると思います。料金の内訳は空港利用料が50バーツ(約170円)、高速道路料金が60-80バーツ(200~260円くらい)と実際のメーター料金になります。個人的にはスワンナプーム空港よりも空港での管理が徹底されておりメーターを使わないタクシーはほとんどいないという印象です。もちろん24時間利用可能ですが夜間の女性1人での利用は気をつけましょう。
なお、ドンムアン空港でのタクシー乗り場はスワンナープーム空港と比較してかなり混み合っていますので、タイミングによっては1時間待ちなんてこともざらにあります。
エアポートバス(30バーツ)

(AOT社のウェブサイトから拝借)
ドンムアン国際空港からBTSモーチット駅(MRTチャトチャック駅)を結んでいる路線番号A1/A2のバスです。渋滞具合にもよりますがだいたい20~30分で駅まで到着します。到着場所であるBTSモーチット駅はBTSの北の終点駅ですが、BTSアソーク駅までは30分ほど行けます。モーチット駅最寄のMRTチャトチャックからもMRTスクンビット駅(アソーク)までは30分ほどです。なおA1/A2バスの運行時間は7:30~23:30なので深夜到着以外の便であれば利用できるかと思います。運行間隔は20分に1本くらいです。
結局おすすめの移動手段は?
交通手段の選択は人それぞれですのでこれが一番!と一概に言えませんが、移動時間、利便性そして費用の3点を総合して考えると私なら以下のようになります。
スワンナプーム国際空港の場合
第1位 → タクシー
第2位 → ARL or エアポートバス
第3位 → 空港リムジンサービス(※)
理由:
スワンナプーム国際空港を利用する=ほとんどの人は大きな荷物を持っているため、バスや電車の移動には不向き。できれば目的地まで一気に移動したい。交通費もそんなに高くなく、またタクシーの待ち時間は長くても10分ほど。言葉の問題もそんなに気にするほどではない。リムジンは運転も丁寧で目的地も係員が運転手に説明するため安心だがタイにしてはちょっと高いかなと思う。
※ただし深夜の、しかも女性1人という場合には空港リムジンの利用も検討したほうがいいかもしれません。全部が全部というわけではありませんがタクシーの夜間の女性の一人乗りはそれなりに危ないと思っておいた方がいいと思います。リムジンサービスも一番グレードの低い車種であれば1000バーツ(約3,300円)くらいから利用できます。
ドンムアン国際空港の場合
第1位 → エアポートバス
第2位 → タクシー
理由:
2択なので好みの話になるとは思うが一番の理由はタクシーの待ち時間が長すぎること。なおバスの乗車時間も意外に短いということもあり私は断然エアポートバスをおすすめしたい。またドンムアン空港利用者=LCC利用者、国内線利用者がほとんどなのでスワンナプーム空港利用者と比べると手荷物が少ない場合が多い。そのためバス→電車の乗り継ぎもそんなに苦にならないと思うから。
逆にバンコク中心部から各空港への移動は圧倒的にタクシー利用が便利です。流しのタクシーは至るところにいますので待ち時間を必要ないですし空港利用料もかかりません。メーターで行かないタクシーは無視して次のタクシーを掴まえればOKです。