台湾旅行から帰ってすぐのことだ。ひょんなことから、仕事で英語を使う機会があった。
これが2つ目の出来事だ。
英語を使うと言っても、海外パートナー担当の営業が会議の進行兼メインスピーカーを担い、技術的な部分に関してのみ、我々技術陣がスポットで説明するといったもの。海外営業担当者の話す英語だが、時折小洒落た表現を織り交ぜたりして、それはそれは流暢。そんな中、技術陣の面々は緊張しまくりなのが表情からすぐに分かる。もちろん自分もその1人だ。我々が説明する部分は事前に分かっていたため、当然ながら英作文は事前に完了しており、喋る内容もしっかり暗記していたため、その場はなんとか乗り切ることができた。
もちろん、発音は滅茶苦茶だがw
たいした内容は喋ってないし、内容も暗記していたものをそのまま説明しただけなので、インタラクティブな会話は全然できていないのだが、会議が終わったあとの達成感・充実感は、なぜか通常業務のそれと比較して非常に大きかったことは今でも覚えている。
台湾に行って海外の空気に触れてきたばかりで、気持ちが昂ぶっていたせいもあったのだろうか、
そのとき、ふと思った。
”海外で仕事できれば最高やん!”
もともと長期の海外旅行や海外移住のイメージばかりが先行し、そんなこと不可能だという考えが当然のものとして頭に刷り込まれていただけで、海外で働くというシンプルな選択肢がすっぽりと抜け落ちていたのだ。
“どうやれば今の会社で海外ビジネスに関わることができるのか?”
“現地法人へ出向可能な事業部は?”
翌日からさっそく情報収集を開始した。