タイでの弾丸就活を終えて、日本に帰国してから2日後のことだった。
携帯電話が鳴った。
“+66″から始まる番号での着信だ。もちろんタイのエージェントの方からである。
「お久しぶりです。○○の△△でございます。」
「さきほどC 社から選考結果についてのご連絡がありましたので、できれば直接口頭で結果をお伝えしたくお電話差し上げました。」
一呼吸溜めてからエージェントの方は言葉を続けた。
「おめでとうございます!」
「 C 社の方からも是非一緒に働かないかと、内定のご連絡を頂戴しております。」
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
そう。 この C 社は今回のタイ就活3社中、事業規模、社風、また今後の自分のキャリアパスを考えるに当たってダントツの本命企業であった。
興奮醒めやらぬうちにエージェントの方から待遇の話について聞かされる。
結論から言うと、この C 社からは3社中2番目の待遇の提示であった (´・ω・`)
続いて今後のプロセスについて一通りの説明があった。
内定をくれたすべての企業に対して、入社もしくはお断りの意思表示をする。(エージェント経由)※待遇に関して交渉をするのであればこの段階ですべて詰めてしまう必要有り。
↓
とりあえず今日時点では返事はせずに、後日改めて連絡することにして一旦電話を切った。
いざ終わってみると選考を受けた3社すべてから内定を頂くことができ、海外(タイ)で働くことに対して一応の不安は払拭されたし自信にも繋がった。
次は内定を頂いた3社の中からどの会社で働くかを決めないといけない。
ここで一度、3社に対する志望度とその待遇に関してまとめてみるとこんな感じだ。
【志望度】
C 社 > A 社 >>>(超えられない壁)>>> B 社
【待遇】
A 社 > C 社 >>> B 社
要は A 社か C 社の二択である。
ちなみに待遇に関しての大体の目安だが、B 社から頂いたオファーはいわゆるネット上で平均的とされるタイ現地採用の待遇に多少の色が付いた程度。A 社はその5割増し、C 社は3割増し程度だった。
ひとまず待遇の話を切り離して考えると間違いなく C 社である。迷う必要は何も無い。ただA 社と C 社の給与の差は、それを単純に無視できるほどの額では無いのも事実だった。海外転職先の国を決める際、ブログを通して複数の方に質問を送ったり、なかには丁寧に相談にまで乗ってくださる方もいた。その中で全員が全員、口を酸っぱくしてアドバイスをしてくださったことがあった。
そう。最初に入社する会社の待遇、特に給与についてだ。
すでに終身雇用が崩壊したと言っても根底にはその考え方が深く根付いている日本と違い、海外では圧倒的に転職してなんぼ。転職しながら己の待遇を上げていくことが基本なのだそうだ。彼ら曰く、何もそのスタイルを勧めている訳でも何でもないのだが、理由は何であれ仮に現地で1度、2度と転職することになった場合、最初の給与が今後の希望給与のベースとなる超重要な指標となることだけは頭に入れて置いた方がいいとのことだった。
キャリアと待遇。
はっきり言って、どちらも今後の自分の人生において切り離すことのできない2つの要素に対して、奇しくも今回はA 社と C 社とで相反する結果となったわけだ。
そして最終的に出した結論とは…