タイ現地採用、月給10万バーツの壁?

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ブログやTwitter等でタイ現地採用に関するキーワードとして「月給10万バーツの壁」というのを目にすることがある。

タイで現地採用をやっている、もしくはタイで現地採用として働いてみたいという方で、何かしらの媒体にてこのキーワードを目にしたことがあるという方は少なくないのではないだろうか。かく言う自分も日本で海外転職を考え始めたわりとすぐの段階で、月給10万バーツというのがタイの現地採用者の中で1つの壁や目標になっているということは知ることができた。

で、実際にタイで働いてみてどうだったか。

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少なくとも自分はこの壁(10万バーツ)を感じたことはない

実際に自分の周りで現地採用をやっている人でも10人に6、7人くらいの割合、つまり半数を超える割合で月給10万バーツ以上を超える人がいる。中には元駐在員の方もいれば、シンガポールや中国等、すでに他国で現地採用として海外勤務経験が豊富な方(以下、現採経験者と呼ぶ)もいる。もちろん自分と同じように海外でのキャリアをタイの現地採用からスタートした方(以下、現採ルーキーと呼ぶ)もいる。

元駐在員や現採経験者の場合、もちろんその人のキャリアによりけりだとは思うが、タイの現地採用としての初任給は10万バーツ以上となることがほとんどだと思う。特にタイで駐在員として数年のキャリアを積んだ後、帰任の辞令とともに現地採用としてタイに残る道を選んだ方のほとんどは12~15万バーツ、もしくはそれ以上の待遇で転職、もしくは自社の現地法人に転籍すると聞く。実際に自分の知人もそうだった。

それでは現採ルーキーの場合はどうだろうか。私の知る限りで現採ルーキーで初任給10万バーツ以上のオファーを受けた人はいない。それでは現採ルーキーとしてタイにやってきて、現在月給10万バーツ以上を貰っている人はどうやってその待遇を得ることができたのか。

以下、私の知っているケースを挙げてみる。

(Case 1)期待の大型ルーキー!ドラフト1位指名型!!→もともと最初のオファーから10万バーツ近くあった

海外勤務経験がまったくなかったとしても、企業が探している人材と求職者のキャリアが著しくマッチすれば、初めから10万バーツ近いオファーを貰えるケースもある。

例えば初任給95,000バーツのオファーで現地採用として入社した後、1年目の定期昇給が5,000バーツあれば月給10万バーツの現地採用のできあがりだ。タイの定期昇給は平均すると4~5%の昇給率なので、人事評価が良ければ95,000バーツの給与に対して5,000バーツの昇給なんてのは珍しくもなんともない。

私の周りでこのケースに該当するのは全体の2~3割くらいだろうか。

(Case 2)ポテンシャルを買った!育成選手枠型!!→法定最低給与からスタートし努力と忍耐で10万バーツ越え

初任給こそタイでの日本人法定最低給与である5万バーツからのスタートだが、コツコツと5年ほどかけて定期昇給と昇進により、努力と忍耐で10万バーツの給与を勝ち取るケース。

勘違いをしてはいけないのは、ただ漠然と何年も在籍しているだけではもちろん10万バーツには届かないということだ。最高評価、最低でも2番目くらいの人事評価をコンスタントに何年も取り続ける&昇進が出来るくらいでないと、初任給5万バーツから10万バーツ超えを果たすのは不可能だと思う。当然、昇進できなければいつかはその職位の給与テーブル上限に達してしまうので、そうなったら定期昇給も望めなくなってしまう。

日本で1、2年働いてタイにやってきたいわゆる第二新卒の方、もしくは職歴はあるが業界、職種未経験の30歳位までの方が、現地で揉まれることで能力を開花させるケースをイメージして欲しい。このケースに該当するのは1割くらい。(あくまでも私の周りでの割合です)

(Case 3)安物買いが大化け!ドラフト下位指名からの成り上がり型!!→特別昇給により10万バーツ越え

最初のオファーこそ7~8万バーツ程度とネット上に溢れている平均、もしくは平均より少し良い程度のオファーだが、入社後すぐに能力を認められ、1年目の定期昇給、もしくは定期昇給を待たずしての大幅な特別昇給により、1年以内に10万バーツ以上の待遇となるケース。

私の場合はこのケースに該当し、入社して最初の定期昇給で給与が一気に3万バーツも上がったため、すぐに10万バーツを超えることができた。(昇給当時30歳。日本での職歴6年。タイでも同じ業界、職種)

タイで働き始めた当初は特別昇給なんてものがあるとも思っておらず、毎日がむしゃらに働いていただけなので、上司に呼ばれてこのことを聞いたときは言葉にできないくらい嬉しかったことは今でもハッキリと覚えている。もちろん上司が社内で発言力もあり、かつ経営層への根回しもしっかりとしてくれていたことも非常に大きかったと思う。

私の周りで、現採ルーキーから月給10万バーツに到達する人ではこのケースが圧倒的に多い。半数以上がこのケース。

さらにこのケースの良いところは、2年目、3年目と、それ以降の定期昇給でも平均以上の昇給が続くところだ。日本と比較して経営層への距離が近い分、一度特別評価されたという事実はそのあとも、さらに上司が変わったあとも脈々と受け継がれていく。年々プレッシャーのでかい仕事は多くなるが、比較的簡単に良い人事評価を得やすくなる。

(Case 4)出来高払いの成果報酬型!!→売上げコミッションでいきなり10万バーツ越え

これは営業職やそれに近い職種に限定されるかもしれないが、あらかじめ決められたノルマよりも遥かに多くの売上を上げることで、基本給+コミッションという形で最速で1ヶ月目から10万バーツ越えとなるケース。当然売上が立たないとコミッション分は貰えないので毎日がプレッシャー。

コミッションの多寡にもよるかと思うが、コミッション給の上限が無いような場合には契約社員という雇用形態となるのが一般的だ。その場合、いくら成績が良くても会社都合で契約を更新してもらえないことも有り得るので、自分の腕に本当に自信がある人は合っているかもしれない。

とは言え、そもそもコミッション給を採用しているところがそんなに多くないと思う(私が知らないだけかもしれません)ので、割合的にも5%未満くらいだろうか。実際に知っているのは1人だけ。レアケースと思っていただいてもいいかもしれない。

上記を円グラフにするとこんな感じ。

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あとは地方勤務だと、バンコクやその近郊勤務と比較して給与が高めに設定されていたり、家賃補助やその他福利厚生が充実していたりするケースもあるようだが、具体例を知らないのでここでの言及は避けることにする。

要は10万バーツ以上の給与を貰っている人は、最初のオファーはそれぞれだが比較的すぐに10万バーツを超えてしまうものである。周りの事例から推測する限りでは、3年以内(ケース2の場合は5年を目処)に10万バーツを超えられなかった場合には、そこから先10万バーツを超えるのは一気にハードルが上がってしまうような気がする。

個人的には、「15万バーツの壁」、そして「20万バーツの頂」だと思っています。

ただし日系企業の現地採用で月給15~20万バーツに到達するには、仕事の実力だけでなくサラリーマンとしての処世術、あとは運の要素が占める割合もかなり大きそうですが。。。

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コメント

  1. しょう より:

    はじめまして。
    社会保険の記事から来ました。
    「現採ルーキー」で初任給10万バーツ/月を超えた実例を報告します。
    私がそうなんですが、10万を超えるオファーをもらいバンコクで働いています。
    但し15万バーツには高い壁がある日系企業なので、次は日系、欧米系、タイローカル
    関わらず15万を目指して転職も視野に入れています。
    キャリアは積んでいる、まともに英語ができる駐在員が一人しかいない企業からの
    オファーということで稀な例かもしれませんね。

    • Natsu より:

      しょうさん

      はじめまして。コメントありがとうございます。

      「現採ルーキー」で初任給10万バーツ/月超はすごいですね。しょうさんもすでに感じておられるように、私も日系企業で15万バーツ以上貰うのは結構難しいと思っています。(不可能ではない)
      一方、業種にもよりますが最近ではボーナスを6-10ヶ月分くらい出す企業もあると聞きますので、月給ベースに拘らずに年収ベースで転職活動されるのもありかもしれませんね。

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