タイの社会保険制度

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(※一部、記事の内容に正確さを欠くものがありましたので削除しました。コメント欄にて貴重な体験談を下さった皆さま、どうもありがとうございます。)

前回のエントリーでも書いたように、タイ現地採用の福利厚生の1つである「医療保険」、今回はこちらの内容について紹介しようと思う。

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とその前に、、、

日本にいる場合でこの「医療保険」について意識したことがある人ってどれくらいいるのだろうか?

おそらくそんなに多くないのではないだろうか。もちろん私もそのうちの1人だ。

日本では国民健康保険、もしくは社会保険への加入が義務付けられており、サラリーマンであれば所得に応じて月々の給料から天引きされているため、ある種税金の1つのような感覚になっているかもしれないが、これって大変素晴らしいシステムだと思う。

被保険者は医療費の3割の金額を負担するだけで国立、私立の病院を問わず大概の治療は受けることができる。さらに支払った医療費が一定額を超えた場合、その超えた分が後から支給される “高額療養費制度” なるものまで用意されている。

一方タイではどうだろうか。実はタイにもこの社会保険制度は存在する。

タイ社会保険証

(タイの社会保険証)

存在はするのだが、はっきり言ってほとんど使えない制度だと言わざるを得ない。これは外国人だからというわけではなく、タイ人にとってもほとんど使えない制度であると言っても過言ではない。

以下、タイの社会保険制度の概要

民間企業で勤務する被雇用者は加入必須。(外国人含む)

保険料は給料の5%、もしくは上限の750バーツ(約2,250円)。

保険の適用対象は、通院、入院も含めて、疾病、怪我での診療や投薬。

上記対象の治療費は “無料”

ここまで見ると、「バカ言え、日本より100倍も優れている制度じゃないか!」って思いますよね?

実は上記にはちゃんと続きがあって、

■ 保険適用対象は本人のみで扶養家族は含まれない。

保険適用開始は保険料が3ヶ月分徴収された後から。つまりタイで就業直後は保険適用対象外となる。

保険が適用されるのは社会保険制度に加入している病院もしくは診療所から1つだけで、被保険者が加入時に選択、申請する。 
 
※ちなみに、この社会保険制度に加入している病院には日本語、もしくは英語で診察が受けられるような高級私立病院(バムルンラード病院、バンコク病院、サミティベート病院等)は含まれていない。

大事なので繰り返す。

高級私立病院(バムルンラード、バンコク、サミティベート病院等)は含まれていない ( ゚Д゚)ドルァ!!

この最後の条項が一番ネックになると言わざるを得ない。

1.まず高級私立病院が対象外であること。

我々外国人にとって、治療を受ける際の意思疎通がほぼタイ語のみというのが非常にハードルが高い。

2.次に保険が適用される病院が、事前に申請した1ヶ所だけであること。

仮にその指定した病院から遠い場所で事故にあった場合、一刻を争うだけに通常はもっとも近い病院に搬送されるだろう。もちろんその場合の治療費は全額負担である。

3.最後に、タイは病院のグレードにより、医療の質が極端に違うということ。

現地の人から聞いた話ではあるが、この社会保険制度を利用して病院に罹った場合、病院側の対応も悪く、治療や投薬は最低ランクのものにされてしまうとか。。。(あくまで噂)

では我々外国人はもちろん、一部の貧困層を除くタイ人はどうしているのか?

(答え) 自腹でプライベートの医療保険に加入している。

ちなみにタイではこの医療保険への加入を福利厚生の1つとして会社で負担してくれるケースがほとんどである。もちろん会社によって加入してくれる医療保険のグレードはさまざまだけど。

そこで次回、タイ現地採用の2大福利厚生の1つであるこの「医療保険」の保障内容と、実際に外国人が行くような病院で治療を受けた場合、一体どのくらいの治療費を請求されるのか、こういった内容について詳しく紹介したいと思う。

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コメント

  1. 匿名 より:

    この保険、意外とすぐれものですよ、特に私みたいに年金生活者にとっては、退職しても継続できますし、
    月432バーツです、(60歳以上は、ほぼ民間保険は加入付加ですし)重い場合は、指定病院が、専門の
    病院を紹介してくれます。難を言えば無料なので日本の大学病院並みに混んでいることです。
     14年以上利用している者の私見です。

  2. Natsu より:

    匿名さん

    コメントを頂きありがとうございます。
    民間企業に勤務していない方でも加入できるのですね。初めて知りました、大変勉強になります。
    匿名さんは在タイ生活も長く、タイ語もとても堪能だとお見受けしました。
    そのような方であればこの制度のメリットを最大限に享受できるかもしれませんね。

    ちなみに、指定病院が紹介してくれた別の専門病院での医療費も全て無料になるのでしょうか?

    今後とも当ブログをよろしくお願い致します。

  3. 匿名 より:

    一度就職する必要があります、但し55歳以下でないと社会保険には加入できません。
    私は51歳の時に現採になり62歳で辞めたので15年以上のタイの年金資格をもらえませんでしたので、タイの年金がもらえるかどうかはわかりませんが、11年間支払った年金分の還付金が約11万バーツあり、びっくりしました。指定の病院の紹介状は毎回必要ですが専門病院での治療は全て無料です。只今ナコンパノムの眼科専門病院で角膜移植と白内障の手術の順番を待っているところです。退職しても一定の条件があれば健康保険だけは継続できれとのことです。そして、4800バーツの9%で432バーツになります。また昨年、一昨年は洪水のため、減額されていました。私の個人的経験です。参考になれば幸いです。

  4. Natsu より:

    匿名さん

    加入期間が15年未満でも、加入期間に応じた還付金が頂けるのですね。
    実際に年金を受給している方を知らないのですが、SSFによる老齢年金の支給開始は、確か今年からだったかと何かで見た記憶があります。

    私は定年まではまだまだありますので、それまでは民間の医療保険にお世話になるかと思いますが、退職後の無保険状態を避けるために社会保険へ加入するというのは、保険料も安いですし入っておいて損は無さそうですね。

    貴重な情報ありがとうございます。大変勉強になりました。
    今後は手術を控えているとのこと、どうかご自愛くださいませ。

  5. たかさん より:

    この社会保険は、タイ人を含め誤解されています。
    ・公立病院は混んでいるので、待ち時間が非常に長い。
    ・お金を払う患者と待遇、薬が違う
    こういう病院も確かにあります。というか、ほとんどそうみたいです。
    なので、タイ人もあまり使わないらしい。

    でもトンローにあるカミリアン病院は違う。一般とまったく同じです。
    少なくとも風邪や下痢、軽い怪我などでしたら、十分使えます。わたしもよく、お世話になってます。
    いつもそんなに混んでいないし、24時間OKなので深夜でも普通に受け付けてくれます。
    よくおなかを壊して夜に行きますが、言えば点滴もしてくれます。
    この前、頭痛がひどいので検査してもらい、MRIも撮ってもらいましたが無料でした。

    毎月750B(年間9,000B)を支払いながら使わないのは、もったいないです。
    カミリアン病院で、有効に使いましょう。

    ただし、重病が疑われる場合は、即、日本に帰って日本の病院で診察を受けることをお勧めします。
    タイの高級病院でも信用できません。実際に手遅れになった人もいます。

  6. Natsu より:

    たかさんさん

    貴重な情報ありがとうございます。
    カミリアン病院ですか、名前だけは聞いたことありますが実際に利用したことはありません。

    一般患者と同じ扱いというのは非常に魅力的ですね。立地が日本人居住エリアというのも素晴らしいです。

    私、恥ずかしながら今となってははどの病院を登録したのかさえも覚えていないのですが、機会があれば通常の医療保険で利用してみたいと思います。

    タイの社会保険については、「使えない」という先入観に支配されていましたので、一度自分で利用してみてから、また別の記事で情報を公開できればと思います。

    貴重な情報、大変ありがとうございました。

  7. たかさん より:

    このカミリアン病院ですが、結構有名な病院のようです。
    ほとんどのタクシーに「ロンバン・カミリアン・トンロー」といえば通じます。
    「ロンバン」はロンパヤバンの略で、タイ語で病院のことです。

    キリスト教系の病院であるため、ヨーロッパ人がよく使っており、英語がよく通じます。

  8. たかさん より:

    >今となってははどの病院を登録したのかさえも覚えていない
    社会保険の指定病院はいつでも変更できます。時間がかかりますが。お勤め先の総務の方に言って、変更してもらってはいかがでしょうか?

    カミリアン病院では、社会保険の利用者が優遇されているようです。改装されて、社会保険利用者専用外来ができたとの話もあります。
    利用する側も、他の海外保険と違い事前連絡が必要なく、会計手続きを待つ必要もないので、便利です。

  9. Natsu より:

    社会保険利用専用外来があるのですね。
    ますます興味が出てきました。
    次に風邪引いたら行ってみようかな。

    指定病院が変更できることも初めて知りました。
    せっかくなのでGAに確認して変更してみようと思います。

  10. 匿名 より:

    家族がタイの地方にある公立病院に入院しましたが、医療水準は低くなかった記憶があります。

    最初は旅行保険が使える、とある有名な私立の大病院に行きましたが、保険利用前提で無意味な手術をしようとしていたので、疑問に思い公立病院に連れて行きました。

    公立病院では手術の必要性は全くなく、入院しながらの薬の投与だけで解決するとの事で、そちらの指示に従い、一週間入院後に無事治癒。
    帰国後、日本の主治医に確認したところ、公立病院の方が適切で、私立病院の手術箇所は全く関係ない部分との事でした。

    これはあくまで一例ですが、保険利用を想定した悪質な私立病院もあり、公立病院だから心配とは言えないと思います。

    尚、保険適用外で2000Bでした。(日本の病院のような個室での入院でした)

  11. Natsu より:

    貴重な体験談をお聞かせいただきましてありがとうございます。

    確かに有名大手私立病院では、手厚い保険の加入者に対しては点数稼ぎに無駄な治療が多いことはよく聞きます。投薬だけで完治できるにも関わらず手術をするというのは狂気の沙汰ですね。手術には少なからずリスクは付き物だと思いますので、ご家族の方が投薬のみで完治されたとのことで本当に良かったですね。

    本エントリーですが、私が無知なばかりに読んでくれる方に間違った情報を伝えてしまっている記事になっていますので近々修正をさせていただく予定です。

    実は社会保険指定病院はトンローのカミリアンに変更したのですが、ありがたいことにそれ以降病院に罹るようなことがまったくありませんでしたので社会保険利用の治療を身をもって体験できていません^^;

  12. @nisizawa より:

    2.の緊急事態に全額負担とありますが、事故などの場合は他病院での治療も認められています。一旦自分で支払って後日請求する形になりますが、社会保険に請求できます。

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